コーヒーカップから降りたあたしたちの目の前には大きな夕日が顔を出していた。 「もうこんな時間か…」 「なんかあっという間だったね…」 「じゃあ最後はやっぱりあれでしょ!」 「4人で乗るのか?」 「もちろん!! 」 そう言ってなぜかあたしとあいつを前に押し出した。 「4名様ですね?こちらどうぞ~」 そう言われると急に背中を押されてあいつとふたりで観覧車の中に入れられた。 「最後は二人っきりで観覧車だから!!」 そう言った美羽はなにやら嬉しそうにあたしたちを見ていた。