私の答えに篠原葵は表情を濁らせた
「どういうこと?」
私は背を向けて、壁を見つめた
「これ以上あなたに自分のこと話すつもりはない」
「東城さん…何か一人で抱え込んでることあるなら言って?話すとすっきりするし、少しでの重荷がなくなると思うの」
私はもう一度篠原葵のほうに体を向き直し、睨んだ
「重荷を下ろすつもりはない。」
そんな私に篠原葵は優しく微笑んだ
「分かった……無理に聞こうとなんてしない。私、待ってるから。東城さんが自分から自分のこと話してくれる時を。その時は私は全部受け止めるし、支えるから。東城さんも一緒に笑える日が来るって信じてる」
そう私の手を握った
掌に体温が伝わる
私はそんな重なる手から目をそらした
「やめて。信じる…その言葉大っ嫌い」
そして手をほどいた

