「お姉ちゃんのことを嫌いなわけでもない。むしろ大好きなのよ。それと羨ましいの。だからね、学校では私もお姉ちゃんになったの。
みんなに平等に優しくして、人の悪口なんて言ったことない。どんな時でも明るく振舞って、輪の中心にいるようにした
毎日そんな自分を作ってるとね、本当の自分がわからなくなる
ふと我に返ると、ばかばかしいって思ってる冷めた自分がいる
たまにみんなと話してる時も、私のこと何も知らない癖にって思うときある。
」
篠原葵は目をつぶり、大きく深呼吸をした
私は相変わらず篠原葵をまっすぐ見つめた
そんな私と目を合わせるとはっと口に手を当てた
「ごめんごめん。ついつい勝手に話しちゃった。でもなんだかすっきりした!!話聞いてくれてありがとう」
そういつもの明るい笑顔を見せた
「別に私は何もしてない」
「んん、ネガティブな話って聞いてるほうって体力いるでしょ?東城さんはさ、家族、どんな人?」
そんな問いに私は即答した
「そんなもの私にはいないわ。全部捨ててきたから」

