しばらく歩くと通学路に出て、ぞろぞろと歩く新入生の中に紛れ込んだ 友達同士とか、母親と 「緊張するね〜」 とか 「友達できるかな?」 とか話しながら生き生きと歩いている 私は目線を下に向け、少し体を小さく見えるように猫背気味に歩く どうか、どうか神様 誰も近づいて来ませんように。 お節介な人がいませんように 友達、できませんように そう神にお願いしながら私は高校の校門に足を踏み入れた