私の少し前を歩く篠原葵
私はしょうがなく無言で後をついて行った
篠原葵は振り返らずに前を向いたまま話し出した
「何で怒らないの?泣かないの?笑わないの?」
そんな問いに私は少し考えた
「必要ないから」
私はそう答えた
「でもあんなことされたら怒るでしょ?泣きたくなるでしょ?」
「人は…慣れると何も感じなくなるの。」
私のそんな言葉に沈黙が続いた
「前の学校でも同じようなことされていたの?友達も一人もいなかったの?」
「過去のことをあなたに話す必要なんてないでしょ?」
私はそれだけいい、そのあとの篠原葵の質問や声を全て無視した
しばらく歩き、あの公園を抜けると一軒家の前で篠原葵は立ち止まった

