そんなことを言うと思いっきり手を振り上げる橘さん
私はその手が自分の頬にあたるのを待っていた
しばらくたっても頬に痛みはなかった
目を手のほうに向けてみると橘さんの手をピタッと止める西岡俊介の姿
「ちょいちょいちょい、暴力はいかんよ。」
そう言って橘さんの手を静かに下した
「俊介ナイスキャッチ!!」
後ろから来たのは篠原葵
「俺の反射神経なめんなよ??」
西岡俊介は得意げな顔をしている
私はそんな光景を見て、
「また、余計なことを…」
そうつぶやき鞄を持ち、教室を出ようとする
そんな私の手を掴もうとする橘さんたちを払いのけて私の目の前に篠原葵が立ちはだかった
私は篠原葵をつま先から頭の先まで見渡し
「何?」
一言、それだけ言った
篠原葵はにこっと笑って私の腕をつかんだ

