「あ〜あ、あんな見た目だったらなんでも上手くいくんだろうな〜。ほんと人って不公平だよね」




なんて言葉を電車の中で浴びせられる





少し離れたところにいる大学生二人組があたしの方を見て口角を下げている





その二人は確かにずば抜けて綺麗なわけではなく、でも不細工なわけでもない





今から大学に行くのか、ノートなどが入ったケースを片手に持ち、鞄を方から下げていた





そんな二人組を見て
思うことは、
このヒトたちは何を望んでいるのか





友達もいて
大学も通えて
不細工でもない
なにが上手くいっていないのだろう






こんなあたしになりたいなんて・・
何も知らないくせにー
つい、そう心の中で吐いた





あたしは二人の会話が聞こえない不利をし、背中を向けた






上手くいっていないわけでもないけど
上手くいっているとは言い難い




そんな人生
みんな同じ