私は制服に着替え、鞄を持つ そんな私に気づき桜山さんはベットのすぐ横にある小さい棚に置いてある財布に手を伸ばし、札束を取り出し私に手渡した 私はそれを受け取る 「いつもより多い」 触った感じですぐにわかった 「いつもより10万多くしといたよ」 「何で?」 私が真顔で答えると桜山さんは優しく微笑む 「入学祝いだよ」 そんな言葉に思わず苦笑いしてしまった 「今初めて高校入学して良かったって思ったわ」 それだけ言ってそのお札を制服のポケットに突っ込み、ホテルの部屋から出た