「ばっかじゃねーの?!」





そう叫び、西岡俊介は私を見下ろす





「ちょ、俊介なんなの?」








西岡俊介を睨む篠原葵




「次生まれ変わったら!お前らが苦しむ前に、辛い思いする前に、俺らが見つけ出すから!なめんなよ?」





そう二カッと笑う





少し沈黙が流れ、西岡俊介はプット吹き出す





「つーか、俺、今ちょーいいこと言った⁇名言だした⁇」




そうふざける西岡俊介の背中をバシッと叩く篠原葵




「もー!余計なこと言わなければかっこよかったのに!


一言多いの!俊介は!」





「うるせーなー。お腹空いたし、学食行こうぜ?」





そうじゃれあいながら屋上から出て行く二人





私の前に手が現れる





私が見上げると末永が微笑む




「ほら、お前も。行くぞ」






そう言って私に手を差し出す





私はその大きな手をそっと握った




私の手をぎゅっとにぎり、思い切り引き上げ、私をたたせる





「話してくれてありがとな?」




私の頭をぽんっと撫で、末永は前を歩いて行った