〇●ポーカーフェイス●〇


私の様子をうかがう




私は財布から札束を出しそいつらに差し出す





「これでしょ?これが欲しいんでしょ?あんたらこれ大好きだもんね?


何だっけ?5万?10万で友達になってくれるんだっけ?」





みんなの顔は引きつり、首を振った




「違くて…」






「何が違うんだよ。金ならいくらでもやるからさ、もう私に関わるなっ」





そう札束を投げつけた





ひらひらと舞う札束






それから一切誰も私に話しかけてこなくなった。





あいつらは一切悪いと思っていない






ただ怖かったんだ





自分がやってきたことが
夏華が死んだことが
私がこうなったことが





自分を自分で許すために私に頭を下げた






でも私は許さなかった





許したくなかった





私が許しても夏華は戻ってこない
私の記憶は消えないのだから