〇●ポーカーフェイス●〇

その日から私は誰と寝るのもお金のためなら何の抵抗もなくなった。



もちろんそのお金は母親になんか私たりしない。





妹に少しあげて、あとは自分のために貯金した




すべてはあの家を、あの街を出るために






それに私と寝る男はみんな気持ち悪いくらい優しかった





お金ももらえて、こんなにも特別に扱ってくれる





こんないいものはない
そんな風に考えていた





そのころ学校では
あれからしばらくは嫌がらせは続いたけど全く泣もしないし怒りもしない私には飽きたというか、みんな気持ち悪がっていた





そして、次第にいじめはなくなり、
何人かのクラスメイトが私に話しかけて来る




「東城さん…あのさ…」





そんな言葉に私は私を囲むクラスメイトを見上げた




私は何も話さず
ただ無表情でそいつらを見た




「今まで、ごめんなさい…‼‼サエコたちが怖くて逆らえなかった…」





そんな言葉に私はまじまじとそいつらを見つめた