〇●ポーカーフェイス●〇

お父さんが死んでから
謝金取りが家にくるようになった。




そしてお母さんは夜の仕事を始めた





優しかったお母さんが嘘だったみたいに、見た目も中身も全部変わってしまった





お母さんはお店のお客さんなのか、恋人なのかわからないけど、知らないおじさんをアパートに連れ込んでくる






部屋は一つしかない
私とまだ小学生の妹の目の前で行為を始める





私は妹と布団にかぶり、妹の耳を必死に塞いだ





それでも妹は声を出して泣き出す





そんな私たちをお母さんは見下ろし
こう言い放つ




「うるせーな。こっちはおまえらのために金かせいでんだよ。」





鬼のような目をしたお母さん





私と目が合うと笑う




「そうだ…あんたさ…見た目は整ってるんだから身体でも売って来なさいよ。


一回寝るだけでお金くれる人もいるんだから、お金持って来な」






そんな言葉はわたしに刃物のように突き刺さる






お母さんもみんなそうだ





私なんかよりもお金が好きなんだ





私なんかよりもお金の方が必要なんだ






私は首をふり、涙を流した
「やだ…」





妹と布団に潜り、お母さんに背を向けた





「使えねえ…」





そんな声が遠くから聞こえた




妹は私にぎゅっとしがみついた