そう相変わらず弱々しく答える一人の子
そんな子の手を取るもう一人


「大丈夫!!うち勉強頑張るから一緒の高校行こう!!ね!!」



そんな言葉に
「うん!」
と、笑顔でうなずく




私はそんな光景から目をそらし、真っ直ぐ前を眺めた




『一緒の高校行こう!!そしたら毎日最高に楽しいだろうな!!ねえ、そう思わない?結愛?』
心のどこからかそんな声が駆けめぐる



私は目をつぶりネックレスを握った



夏華、今日から私たちも高校生だよ
高校は大したところじゃないよ
夏華はどんな高校生活を思い描いていたの?



私は立ち上がり公園を後にした