俺はその背中が完全に見えなくなるまで見送り、教室に戻った




教室入ろうとすらるとガラッとちょうどドアが開き、中川さんと鉢合わせになる




中川さんは少し気まずそうに俯き、苦笑いをする




「私、もう帰るので…お邪魔しました」





そう会釈する中川さん





「ねえ!」




俺は呼び止める





中川さんは足を止め、背を向けたまま





「こんなところまできてもらったのにごめんな?



中川さんも辛かったんだよな?みんなして酷いこといってごめん」





中川さんは首をふる




「私が悪いから。自分でもわかってるの。一生許してもらえないことだって。ずっとそれを心に置いて、また地獄の明日を生きないといけないって…」




「大丈夫だから!あいつは…東城は俺らが守るから。またあいつの笑顔取り戻してみせるから。



だから、中川さんは気にしなくていい。もう全部捨てていい。自分を許してあげていい」




中川さんは肩を震わせゆっくりと振り向く






涙をいっぱい溜めた目で、俺を見て、微笑む






そして涙がぼろっとこぼれ落ちる




「私も、、あなたたちみたな人と…出会いたかった…」






それだけいい、足早に廊下を歩いていった





俺はしばらくし、教室に入った