東城の姿が見えてくる
俺は東城を追い越し、東城の目の前に立ち止まる
東城も立ち止まる
そして息切れでかがんでいる俺を見下ろす
「東城…勝手なことしたのは悪いと思って「別に怒ってない。どうでもいい。」
俺の言葉に覆いかぶさるように言い返してくる東城
「あんたたちが面白がってあれを見てたとは思ってないから。理由は何となく予想はつく。」
そんな言葉に俺は首を振った
「お前泣いてんじゃん。あんなビデオ見たくなかったよな…思い出したくなかったよな?」
そう東城の顔をみると東城は俺から目を逸らし、遠くを見つめた
「別に。あんな映像私の中でこの二年間流れ続けてる。
思い出したくなくても、忘れたくても
ずっと私の中でリピートされる。
血の臭いだって
夏華を抱いたときのかんしょくも
だんだん冷たくなって行く感覚も
ずっとのこってる」
そんな言葉に俺はどう返したらいいのかわからなく、
ただ、東城の頭に腕を回し、引き寄せた
俺の腕の中にいる東城
大きく深呼吸をするように息をしていた

