「でもこんなのお金かかったでしょ?何か申し訳ないな…」





宏太は私の肩を抱き、また優しく微笑む





「女の子はそんなこと気にしなくていいんだよ?行きたくないキャンプちゃんと行ったご褒美!」





こんなに密着されたのは初めてでドキドキと鼓動が速くなる





「やっぱ俺、結愛ちゃん好きだ。早すぎるかもしれないけど、次会うときまでに気持ち聞かせて欲しい」





そう言って私をぎゅっと抱きしめた





宏太の匂いがふわっと届き
どくどくとうるさい心臓





もう感情なんて捨てたはずなのに
嬉しいって感じてしまう





恋なんてくだらないって思っていたはずなのにこのまま離れたくないって思ってしまう






夏華、私この人だけは信じていいかな?






私は宏太の背中に手を回し
大きく息を吸い込んだ





「次会うとき。楽しみにしてて」




そう宏太を見上げると宏太は照れながら頷いた





この幸せが続きますように