屋上に着くと私を追いかけてくるように入ってきたのは末永
私は何も気にせずにフェンスに寄りかかり校庭を眺めた
薄っぺらい絆
私はそんな絆を昔はたくさん抱えていた
自分ではその薄っぺらさに築かなかった
私もみんなのことを信頼していたし
みんなも私を信頼してると
みんなが何かあった時には助けるし
私が何かあった時にはみんなが助けてくれる
そう思っていたあの頃
そんなあのころはとても遠く感じて
今思えば、私も夏華を支えきれなかった
きっと夏華は私にもっと助けを求めていた
それを気づかなかった私の絆も薄っぺらいものだったのかの知れない
そんなことを考えていると隣に末永もフェンスに寄りかかる
「お前ってさ、、ほんとは情に厚いやつなのかもな」
「は??意味不明」
「お前のそういうところ俺は好きだよ」
そんな言葉にまた胸が押しつぶされる
人としてこう好きって言われたのはとても久しぶりだ

