「急に暗くなってどうしたの??こわーい」
「意外とわがままなんだねーあおちゃん」
「やっぱり根暗?」
そういつものようにふざけて篠原葵をおちょくるみんな
「うるさいな。。」
トーンの低い声
完全に笑いが消えた
「ちょっとあおちゃん今日様子おかしくない?」
「あおちゃんらしくないよー??」
その瞬間がたんと立ち上がる篠原葵
「何がわかるのよ。私の何を知ってるわけ?私らしいって何??いつもへらへら気を使って話してる私??」
苦笑いを見せる篠原葵
「知ってるよ??ともだちじゃーん」
そう笑うみんな
「私はみんなに本当の自分を見せたことなんて一度もない!!勝手にわかったようなこと言って決めつけないでよ。めんどくさいな」
そう言って、教室を飛び出す篠原葵
そのあとを追うヒトは誰もいない
「何あれ。意味わかない」
「何か感じわる」
「何か騙されてた気分。もうほっとこう」
そう一気に崩れていく友達という肩書
こんなもんだ

