〇●ポーカーフェイス●〇

漣サイド




あいつはまた表情をなくし、その場を去って行った





昨日のことがあったから俺はそんなには驚いてはいない




篠原と俊介は眉を潜め驚いている





「大丈夫??」





そう言いながら中川さんを支える篠原




「大丈夫です。全部結愛ちゃんが言っている通りなので。ごめんなさい」





そう言いながら、バッグから出た私物を片付け、立ち上がる
その時バックからひらっと何かが落ちた。




「あ、落ちたよ。。え、、、」





篠原がそれを拾うとそれに目を落として固まった





そしてその場にしゃがみ込み、一粒涙を流した




「葵、どうし、、、た…」





そう篠原に駆け寄り、その紙に目をやる俊介も目を見開き言葉を失っていた






「これ、、、誰??」




そうははっと笑いながら涙を流す篠原





俺も篠原に近づき、見てみるとそれは一枚の写真だった






それを見た瞬間、俺も言葉を失った