「友達じゃない。」
それだけいい女の横をまた通り過ぎようとすると
「友達ででしょー⁇もう酷いんだから!東城さんの友達?始めまして、私篠原葵です」
そんな呑気な篠原葵のこえで足を止めた
女は少し会釈をし、「中川優子です」
震える声で言った。
そしてまた私の目の前まで小走りで来て、私を見上げた
「結愛ちゃん!やっぱりずっと謝りたくて…ごめん…許してもらえないの分かってるけど…ごめんなさい。」
そう頭を下げる優子
私は何も言わずに歩き出すとまた私の前に現れる
「卒業式のとき、結愛ちゃん言ってたでしょ?どんな手を使ってでも必ず全員に仕返しするって。あのさ、私にももしかして」
「なに?いじめられてんの?」
私がさらっと言うと優子はぽかんと口を開け、私を見た
「やっぱり結愛ちゃんが手を回してたの?」
そうつぶやいた
私は鼻で笑い、裕子の肩を思いっきり押した
その場に倒れる優子
「ちょ、東城さんやりすぎ」
と、篠原葵が止めに入ろうとする

