〇●ポーカーフェイス●〇



私だって大っ嫌いだし
あいつだって嫌いなくせに




もうこれ以上関わりたくないのに




自分のことこれ以上知られたくらいのに





何故か私はここにいる






ぼーっと三人を眺めながらクレープを食べていると後ろの方から震えた声が聞こえた





「ゆ、あちゃん?」





私は振り返るとそこにいたのは…






中学校のころのクラスメイトだ
私の体のなかのふわふわとした暖かい物はさーっとなくなり
冷たくなった





「やっと見つけた。久しぶり、結愛ちゃん」





少し苦笑いをして震える声で話す女





私は無表情で女を睨んだ






「だれ、あなた」





それだけ言うと女は少し目に涙を浮かべて目をそらす





私は立ち上がりその女の横を通り過ぎ、三人の方へ向かった





女も小走りでついてくる





三人のところにいくと三人ははてなマークを浮かべながら私をみていた




「私帰るから」




それだけ行って振り返ると目の前にまたあの女





「結愛ちゃんの友達?高校生活楽しそうだね」



私は女を足の爪先から頭までじっと睨んだ