私だって大っ嫌いだし
あいつだって嫌いなくせに
もうこれ以上関わりたくないのに
自分のことこれ以上知られたくらいのに
何故か私はここにいる
ぼーっと三人を眺めながらクレープを食べていると後ろの方から震えた声が聞こえた
「ゆ、あちゃん?」
私は振り返るとそこにいたのは…
中学校のころのクラスメイトだ
私の体のなかのふわふわとした暖かい物はさーっとなくなり
冷たくなった
「やっと見つけた。久しぶり、結愛ちゃん」
少し苦笑いをして震える声で話す女
私は無表情で女を睨んだ
「だれ、あなた」
それだけ言うと女は少し目に涙を浮かべて目をそらす
私は立ち上がりその女の横を通り過ぎ、三人の方へ向かった
女も小走りでついてくる
三人のところにいくと三人ははてなマークを浮かべながら私をみていた
「私帰るから」
それだけ行って振り返ると目の前にまたあの女
「結愛ちゃんの友達?高校生活楽しそうだね」
私は女を足の爪先から頭までじっと睨んだ

