〇●ポーカーフェイス●〇

振り向くと目を左右に泳がせる末永




「お前は、何がいいんだよ」




そうぶっきらぼうな言い方をし私とは目を合わそうとしない




「私いらない。」




そう流すと
「うるせえ、さっさと選べ。」
そう何故か怒られる





「…いちご」




「あ?なに?」




「いちごクリーム」





「トッピングは?」





「いらない」





「ほんとにいいの?」




「チョコアイス…」





なんか、ちゃっかりと注文してる私





末永は店員さんに伝え、お財布をポケットから取り出した





「いいよ、私払うから」
そう慌ててお財布を出そうとすると
「いらねーよ」





と受けってくれない






「だってあんたお金ないでしょ?私の方がお金有り余ってるから。」






末永はそんな私を呆れた目で見てため息をついた




「バカにすんなよなー!今日給料日だったから特別!」




そう言って私にクレープを差し出す





私は仕方なく受け取り目を逸らした





そんな私の顔を覗き込み、末永はニヤッと笑う




「ありがとうは?」