〇●ポーカーフェイス●〇


「ちょ、やめ」




そう言う間もなくすたすたと歩き出す末永




ニコニコしながらついてくる篠原葵




「東城さんが一緒に来てくれるなんてレアだねーー」





嬉しそうな顔
私は不機嫌そうな顔をしてそっぽを向いた




「で、何でおまえは東城の腕握ってるわけ?」




そう私の腕を見ながら笑う西岡俊介





「いや、まあ逃げないように」



そうちょっと気まずそうにおどおどする末永





私はため息話つき、呆れた




「逃げないから離してくれる?」





そう末永を睨むと
末永はそっとての力を緩め、手を離した




「ねえ末永って東城さんのこと好きなの?」




そう空気を読まずに篠原葵は末永に直接聞いている




末永はビクっとし、少し顔を赤くする



「なんだよ急に。別にすきじゃねーし。ただ興味があるだけだっつーの。」




とか言いながら一人早足になって歩いて行ってしまった





篠原葵はにやにやしながら私をみた





「末永がこんなに女の子に自分から関わるの見たことないからさ!東城さんは末永どう?」




「大嫌い」




そう即答すると篠原葵はクスクスと笑う





「私には末永にだけすこーしだけ心開いてる様に見えるけど!」




また無邪気に笑う篠原葵




「まさか、バカなこと言わないで」