授業が終わり、帰りの支度をしていた
「なあ!」
そう呼びかけてきたのは末永
私は無視をしようとするとぱっと腕を掴まれた
「なに」
それだけ言い末永をじっとみると末永はキョロキョロとめを泳がせながら自分の頭をくしゃっと触った
「今日ひま?」
そうモゴモゴと言う末永
「暇じゃない。今日は32歳の医者とホテル行くから。」
そうさらっと行って手を振り払い、背を向けて歩く
末永は慌ててまた私の腕をぎゅっと握った
「行かせない。」
そう呟いたあとに大声で篠原葵に呼びかけた
「篠原ー‼東城今日ひまになったらしい‼クレープ行こうぜー!俊介ー!いいだろー⁇」
そんな呼びかけに西岡俊介は少しがっかりそうな顔をして
「頭の上で丸をつくる」
この鈍感男は西岡俊介が篠原葵を好きなこと知らないらしい
迷惑なやつ
「いかないんだけど」
私がそう睨むと逆効果で末永は優しく笑い、私の腕を持ったまま歩き出した

