〇●ポーカーフェイス●〇


何故動揺している…
何となくもやもやするけど何も考えないようにしよう



昨日あんなことがあったのに前と何も変わらない末永




何を考えているのか
私に同情しているだけなのか




私は教室に戻り自分の席に座った





と、その時



「あおちゃん結局帰ってこないねー!」





「てかさっきのあおちゃんやばかったよね!お姉ちゃんちょっと可哀想だったし」





「うんうん!もしかして実は根暗だったりして〜!」




そんな会話が教室に響いた






これ、
これが私は嫌いなんだ





本人がいない時に噂をする





あることないこと噂を広げる。






「あ、あおちゃん…おかえり!」





教室の入り口に立っていた篠原葵
いつからいたかわからないけど顔は少し引きつっている




「ただいまー!屋上でごはん食べてきちゃったー!」




無理やり笑顔を作り、えへへっと笑う篠原葵




「遅いと思ったー!そんなところにいないで早くおいでよー!」




さっきの話は無かったかのようにみんな笑顔で篠原葵を呼んだ




篠原葵は頷き輪の中に入って行った





これが大嫌い
中の良い振りなのかなんなのか
ごっこ。ただの友達ごっこ




一瞬篠原葵と目があったけど私はそんな集団から目を逸らし前を向いた