教室に着きガラッとドアを開けると
「あおちゃんおはよー!!」





「今日はぎりぎりじゃないじゃーん!!」




「珍しーーー」




そんな声が飛び交い、人が集まる






だから嫌だ
こいつと教室はいると巻き込まれる






私はさっと抜け出し、自分の机に荷物を置いた





隣に目をやるとまだ末永は来ていないみたいだ
何故かほっとしている自分





席につき机に伏せて目を瞑った






周りの雑音だけ耳の中を通り抜けていく






「あーーーーー!!お弁当わすれたーーーーー!!」






「ばーか!!」





「うるさいなー。俊介のお弁当ちょうだいよー!!」




「やだね!!ダイエットでもしろよ」




「ひどーい!罰として一緒に売店までついてきてよね!!」





そんなくだらない篠原葵と西岡俊介の声が耳に着く





そのとき、こつんと私の頭にでこピンが当たる
私は黙って顔を上げると隣に末永がいた