次の日、気が重い中家を出た。






少し目の下にクマが目立つ






まあ、どうでもいい。
いつも通り電車に乗り
いつもの道を歩いた





公園のベンチには篠原葵
ぼーっと前を見つめている




私はその後ろを通り過ぎようとする





「結愛ちゃん」





小さい声で私を呼び止める
教室とは違うトーンが低い声





私は無視してそのまま歩いた





そんな私に駆け寄ってついてくる篠原葵





「ねえ、!!」





そうしつこく呼びかける
私は大きなため息をつき、



「なによ」




そう振り返った





そんな私の顔を見てびっくりする篠原葵





「結愛ちゃんそのクマどうしたの??」





「別に」





私はまた早足で歩きだす





「何かあったの??心配」





「迷惑。話ないならどっかいってよ」





「いや、あるんだけどさ、でもそんなことどうでもいい!!いまは結愛ちゃんが心配」






そんなことをごちゃごちゃ言っている篠原葵
私は完全に無視して学校に向かった