そんな言葉に私は目を反らした



「誰があんたなんか。」





そう言ってオカモトさんに近づき見下ろした
オカモトさんは震えながら俯き目をギュッと瞑った





私はため息をつき、ハンカチをオカモトさんにポンっと落とした





そして背を向け、トイレを出ようとした
その時




「あり、がとう…ごめん…」




そう顔をぐしゃぐしゃにしながら泣くオカモトさんの声が響いた



「だから…私はあんたのためにやったわけじゃないから…勘違いしないで」




「だとしても・・・うれしかった。ねえ…」




「??」




「どうしたら私も強くなれる?」