「俺の事、飼わせてあげるよ」

「……結構です」


ある日ドアを開けると、
そこには隣に住んでいる、
俺より数個年上の幼馴染が立っていた


……どうしたんだろう、この人。



「いやいや、そんな事言わずにさ!」

「急に一体なんなのさ?!」

どちらかといえば、
真面目でまともな人だと思ってたのに。


「だってさ、ペット飼いたいって
 いつも言ってただろ?」

「人間を買いたいと言った覚えは無い!」


確かにペットを飼いたいとは言った。

だからって、自分を飼えとか。