俊はどんどん穴を開けていったが、弘太郎は大木の威圧感に圧倒され、顔を青ざめて怯えていた。



「怖いのか?」


俊は、からかうように言った。



「ま、まさか!怖いわけないよ!」



弘太郎はむきになって、キリを大木に突き刺した。