始めは、順調だった。どうにか天気ももって、何も変わったことなく山を下りる事ができていた。 しかし、ようやく半分ほど下りた所で、激しい雨と落雷が始まった。 「急げ!」 2人は、ひたすら走った。けれど、雨は止むどころか、さらに激しくなってきた。雷も、徐々に近付いてきている。 「うわっっ!」 後ろを走っていた俊が転んだ。