「あたしはねっ!陸玖にぃみたいに頭良くないから、
オレンジ○ンジの力を借りないと勉強できないんだよっ!?」


膨れっ顔であたしが言った。
でも一階では、二階の私たちの勉強部屋にまで届く大声で、
ママが呼んでいた。


「深樹ちゃぁーんっ?!」


「はぁーいっ!!いーまー行くーっ!」


私が負けじと声を張り上げると。


「うるせぇよ深樹…」


これまた呆れ顔で、もう一人の兄、蓮威-Rei-が言った。