「まあ、そろそろ帰れ。」





　　「え～。」





　　「危なくなるから。な？」





　　先生を困らせたくないし。





　　「分かった。またね。」





　　「うん。お疲れ様。」





　　って言ったものの、家にはどうせ誰も居ない。





　　帰りたくないな～。




　　あ！





　　駅のショップでも寄ろうかな？





　　と、極力ゆっくり歩きながら、駅に向かう。





　　あれ？





　　駅に着いたと思ったら、見覚えのある顔。





　　向こうも私に気が付き、手を上げた。