「理紗、起きろ」


「...へ...?」


隆弘さんがぺしぺしあたしの頬を叩く


あれ...いつの間に寝ちゃってた...?


「俺ら今から走って来るけど、お前も来るか?」


「いえ...行けません...」


怖すぎますよ、バイクなんて...


「1人で残れるか?」


「...多分大丈夫です...」


「なんかあったら電話しろ。全員の携番、登録しといたから」


「...でも隆弘さんたち...バイク乗ってて分からないんじゃ...?」


「お前の着信ならどんな状況だって絶対出てやるよ」


「分かりました...お気を付けて...」


まだ眠たい...


「理紗、まだ眠いか?」


「はい...」


最近寝不足なんで...


「じゃあ寝てろ。絶対なんかあったら言えよ」


「はい...」


「じゃあ行ってくる。行くぞ!!!」


隆弘さんは大勢を率いて倉庫を出て行った


バイクの音がどんどん遠くなる...


うわっ...


睡魔が襲ってきた...


どんなけあたし、眠いんだろう...?