「じゃあ俺、ちょっと用事があるから」


「お気を付けて」


隆弘さんがあたしの頬にキスをして、出て行った


シーンとなった倉庫


「にゃぁ」


「よしよし。名前、決めなきゃなぁ...」


「あれ...みんなは?」


「弘毅さん!?」


倉庫の奥から出てきたのは弘毅さん


「みんななら出て行きましたけど...」


「嘘!?俺、置いていかれた感じ!?」


「みたいですね...」


猫と戯れるあたし


ソファに座る弘毅さん


「どうせバイク乗り回してるだけだろ」


「いつもなんですか?」


「おう。暇な時はな」


そうなんですか...


「にゃぁ?」


「名前、どうしよう...」


猫は茶色い...


「よし!!ココアにしよう!!」


「...ココア?」


「はい!!茶色だからココア飲みたくなっちゃって」


えへへと笑う