不良の印



「理紗、もう寝ようぜ」


今日は隆弘さんが一緒じゃなかったからみんな、早く帰って来た


って言ってももう12時だけど...


「はい」


あれ?


みんな、ごろ寝ですか?


「アイツらはあれが好きらしい。理紗はソファで寝な」


「けど...」


みんながごろ寝で、よそから来たあたしはソファで寝るなんて...


「あたしもごろ寝します」


「は?」


そう言ってあたしは地面に座って寝転がる


地面はひんやり冷たくて気持ちいい


もうすぐ夏が来るから丁度いい温度


「理紗、いいのか?」


「はい。ベッドで寝るのも飽きてきたので」


「ならいいけど...じゃあ俺もごろ寝で」


「隆弘さんは普通でいいですよ!!!」


「いい。理紗の隣で寝たいから」


「はい...」


あ...あたし、赤くなったかな?


「理紗」


「はい?」


隆弘さんがあたしに腕枕をしてくれる


「戻ってきてくれてありがとな。お前は俺が死んでも守っから」


「...はい!!」


隆弘さんの胸に耳を当てると心臓の音が心地いい