「貴女の幸せそうな姿が見られて、私もとても嬉しいですよ、アカネさん・・・」 塔の上で、足を組んだタキシードの紳士が、フワリとハットを優雅に外した。その肩にちょこんと白い鳩がとまる。紳士は、満足げにハットを静かに被り直した。 今、またここからレイシアの新しい歴史が刻まれていく・・・。