開かれた扉を一歩、一歩と歩むその先に、輝ける太陽の光が差し込み祝福していた。
 ドクン、ドクン。
 高鳴る鼓動。
 緊張。恐れ。夢。希望。
 その全てがない交ぜになって、朱音の胸を焦がす。
 最初の一歩を扉の外に踏み出した途端、朱音は眩しい光に目がくらみ、白い手袋の左手を思わず目の上に翳した。

 『ワアアアアアアアアアアアアアアア』

 地が揺れる程の歓声と、喜びの声が降り注いだ。
 そこにいる誰もが大喝采し、朱音の登場を待ち望んでいた。
 驚きでゆっくりと周囲を見渡す。
 真っ赤な絨毯の道は扉から一本道に続き。その脇には多くの人々が大勢詰め掛けていた。大勢の兵士が、万全の警備の中その道を守るように立ち並んでいる。