「ふんっ、だがもう今更何もかも遅いわ! この竜巻はもう誰にも止めることなどできはしない! 既にわたしの手から離れてしまったのだからな」
ヘロルドは言った。
「どの道お前達はここで死ぬ。安心するがいい、クロウ。お前が死ねば、わたしが代わりにゴーディアの王座に腰掛けてやる」
そう言うと、ヘロルドは先程隠していたものを服の中から取り出すと、天高く掲げで叫んだ。
「魔城を離れたことを後悔しながら死ぬがいい!!! ひゃっははは!!!!」
途端、凄まじい逆風が風の目の中に瞬間的に巻き起こり、朱音とクリストフは危うく渦巻く風の中に押しやられそうになった。
次に顔を上げたとき、ヘロルドの姿は、忽然と消えていた。
「どうやら、自分だけこの中から脱出したようですね・・・」
クリストフは、彼を逃がしてしまった失態に少し苛立っていた。
「どの道、この乱暴ものの竜巻は、この地の全てを飲み込みつくすまでは落ち着くことはしないでしょう。当初の狙い通り、わたしがこいつの手綱を握れるのか試してみる価値はあります」
朱音は頷いた。と同時に、クリストフの身体への負担がひどく心配になった。
(わたしにもきっと何かできる筈・・・、クロウ、わたしは一体何ができるの・・・?)
ぎゅっと目をつぶり、懸命にクロウに呼びかけるが、反応は見られない。
ヘロルドは言った。
「どの道お前達はここで死ぬ。安心するがいい、クロウ。お前が死ねば、わたしが代わりにゴーディアの王座に腰掛けてやる」
そう言うと、ヘロルドは先程隠していたものを服の中から取り出すと、天高く掲げで叫んだ。
「魔城を離れたことを後悔しながら死ぬがいい!!! ひゃっははは!!!!」
途端、凄まじい逆風が風の目の中に瞬間的に巻き起こり、朱音とクリストフは危うく渦巻く風の中に押しやられそうになった。
次に顔を上げたとき、ヘロルドの姿は、忽然と消えていた。
「どうやら、自分だけこの中から脱出したようですね・・・」
クリストフは、彼を逃がしてしまった失態に少し苛立っていた。
「どの道、この乱暴ものの竜巻は、この地の全てを飲み込みつくすまでは落ち着くことはしないでしょう。当初の狙い通り、わたしがこいつの手綱を握れるのか試してみる価値はあります」
朱音は頷いた。と同時に、クリストフの身体への負担がひどく心配になった。
(わたしにもきっと何かできる筈・・・、クロウ、わたしは一体何ができるの・・・?)
ぎゅっと目をつぶり、懸命にクロウに呼びかけるが、反応は見られない。


