「ハァ…ハァ……」



頭がボーッとして視界がぼやける。



さすがにちょっとキツイかも…



校舎に人なんているはずないから、どこでもいいんだけど…



と、一階の多目的室の前を通りかかった時――



―グイッ



「……え、ひゃあ!?…」



誰かに引っ張られた。