「ちょっ!待ってよ!あたしまだ17歳!高校2年生!」
「16は過ぎただろう?」
「うん。まぁ確かに…」
「愛ごめんね……パパの会社今 大変なのよ…」
「え? 潰れそうってこと?」
(いやいや困るんだけど!)
「そうだ。 だがお前が結婚すれば状況はがらっと変わる」
「……………。」
(うん。ようは私は売られるってわけね?」
「愛……すまない。」
「……………わかった」
「愛………ごめんなさいね」
「うぅん。」
(だって会社が潰れたら今までみたいに楽な暮らしができなくなるもの)
私はこっそりそんな事思いながら リビングを後にした。

