「会長、それはアンタがやるからいいって言って他の委員会から、引き受けた作業だろ?」


本をめくるのを止めて、平良は小春に冷たくいいはなった。


「確かにそうだけど、他の委員会だって忙しいし私達だって何か手伝ってあげないと、後々大変じゃない!」

「会長が勝手に引き受けた作業をなんで俺たちがやんなきゃいけないんだよ?自分でやれよ」


さらに冷たく言う平良に、小春は迫力負けしていた。


「もういいわよ!自分たちの仕事が終わったんならクラスに帰りなさいよ!」

「お前にそんな権限ないだろ、たかが会長で教員でもないんだ。居ようが居まいが勝手だろ」

「そんなに言わなくても…」


呆れた口ぶりと冷たい言葉を小春にぶつける平良に、八木が注意をする。