鈴の音が響く頃



「あっ!姫さま!!!!!」


声のした方を振り返る



背の低い、私の胸元ほどの背丈の幼い式神

名を 縁(えにし)

短い、1000年後の世界でいう
ぼぶ、 といい髪型で
髪色は綺麗な黄緑


自然を司る、私の大事な式神の一人


「おはよう。縁」

『エニシ。お前からも言ってくれ。鈴姫のこの変な格好をやめろと』

「なにを言うのです楓さま!姫さまの格好、素敵じゃないですか!!!!!」


『どこが!!!!そしてお前ら皆、鈴姫に影響されすぎだ!!エニシ、お前の格好も!!』

「私は、とっても気に入っています!」


くるっと、一回転して見せる

縁や、他の式神達の服装は、私が勝手に着せている



縁は、肩までの着物の下に
袖の長いふわりとした服を着ている

帯は後ろで大きく
りぼん で結び


帯から下の着物は
真ん中で分けふわふわしていて、
そしてまたもや
ふんわりとした ずぼん
とやらをはいている


色見も、縁が好きな
黄緑や 黄色を使っている


「ありがとう。縁。よく似合ってますよ」


「ありがとうございます!姫さま!!」

ぱっと明るく笑う


本当に、華が咲いたような笑顔を私に向けるから
私のほうが、嬉しくなってしまう