鈴の音が響く頃


来た道を戻る

もしかしたら足元に転がってて
それを踏んじゃいでもしたら…


「即、死亡だな」

「な、なによいきなり」


私の心の中の言葉を読んだみたいだ


「…読めるんだな、コレが」


にやーっとしながら私を見る


「…うそでしょ?」

「嘘じゃない。お前とオレらは一心同体…って言っても過言じゃないくらい、近い存在だ。心の中だって読めるんだよ」



…腕を組ながら、偉そうに話す


と、いうか、心が読めるって…


「ぷ、プライバシーの侵害だ!!!!!」

「はぁ?なんだそれ。」

「プライバシーよ!!!心の中が読まれるなんて、最低最悪!!!!」


考えられない
私の思ったことや感情が、この人達に筒抜けなんて…


「おいおい。話を最後まで聞け。このバカ」

「バカ言うなっ!!!」



ポンッ!!!



耳元で、何かが弾けるような音がした

それと同時に、体が急に重くなり、バランスを崩す


「あっ…!」


そのまま勢いよく、地面に倒れる―――…