「それは忠誠の証だよ。そうやって振る舞うことで、証明するんだよ」
紫さんが にこり と微笑む
「ったく、どーなってもしらないからな!」
手を頭の後ろで組み、ツーンと目をそらす、紅。
…気に食わないときにとる行動な気がする
「なになに?私はどうなるの?消されるの?」
相変わらずベッドの上で頬杖をつき、じっと、
しかも冷静に私を見ている
「それは、ない。大丈夫。
…今から、杏に私の友達…っていうか、仲間を紹介するね。ただ、約束して。」
「驚かないで、怖がらないで。でしょ?」
にたーっとした笑みを私に向ける
「ううっ!!!!!!」
「あんたのことは、お見通しなんだからぁ!!!」
あはは とお腹を抱えて笑っている
…そんなに見抜かれていたか
紫さんもクスクス笑ってるし
「私は、どうしたらいいの?」
ちらりと、横の楓ちゃんを見る
『ただ、念じればいい。キョウコの言葉で。キョウコの意思で』
「念じる…」
そっと目を閉じ、胸に手を当てる
さっき楓ちゃんからもらった鈴姫の水晶を
きゅっと、握る
これから、なにが起こるかわからない
味方は多い方がいい
杏は、とても信頼できる人。
絶対裏切らない。
私の仲間…
紅、紫さん、楓ちゃん
この3人と、杏と
協力して乗り越えていきたい
だから…………

