『その女は、信用できるのだな?』
手のひらくらいの大きさの楓ちゃん
小さな、妖精
でもその目は強くて…
思わず、自信を失いそうになる
「信用…できるよ。杏は、私の一番の友達だもん!」
『そうか』
と、ちいさく呟くのが聞こえた
なんでだろう…
なんで、楓ちゃんは悲しそうな顔をするんだろう
…やっぱり、鈴姫のことがあるから、不安なのかな
でも、杏は本当に昔からの付き合いで親友で
「杏は、大丈夫。絶対に!」
私は楓ちゃんを両手ですくうように包んで、訴えた
『…お主は、我らが主。主が信じるならば、我らも信じよう』
そっと瞳を閉じ、方膝をたて、胸に手を当てる素振りをする
「え、えっと…」
突然の行動でどう対応すればいいのか困る

