鈴の音が響く頃


「ふふ…響古ちゃん、反応が可愛いね」

「?!?!」

「はぁ?可愛い?こいつが?」


信じられない。という表情で私を見る


紅の…



「ばかーっ!!!!!」


ドスッ
という音と共に
私のパンチが紅のお腹に
クリーンヒットした


「うっ…!この、やろ…」


その場で痛そうにうずくまる


「ホントに失礼な人!紅のバーカ」


「んだとコラ!!!!」


「まあまあ。話を戻そう。
俺が言いたいのは、響古ちゃんの意見が最もな気がするんだ。蒼たち3人は、絶対に何か理由があってあの場を離れた」


『理由か…いったいどんな?』


楓ちゃんが紫さんに寄る


「それは、まだ分からない。だけど鈴姫は言ったんだよね?"来るべき時"を」


『ああ。"来るべき時、式神はまた目覚め、そして
導くものが現れるだろう"と。』


「そして今が、"来るべき時"俺達は目覚めた。それには理由がある。今は、まだ分からないけど」


にっこり微笑んで、楓ちゃんを見る

楓ちゃんも顔をあげ、
少しだけ、微笑んで見せた


『全ては必然、か。つまりこれからお前たちがこの時代で響古と共に歩み、真実を見つけるのだな…』


「そういうこと」


はあーっと、紅が深いため息をつく


「つまり、オレらは嫌が応でも、コイツと一緒に居なきゃならないんだな」


いかにも嫌そ〜な顔を私に向ける


こいつは、紫さんと違って
なんでこんなにも幼いのか…


私も負けじと
あっかんべー をしてやる