鈴の音が響く頃



『私は、お前たち式神とは違うが、地主神…あの土地を守る門番だ。
そして契約者は鈴姫』


「?…それがどうした?最初から知ってんぞ」


紅がぶすーっと楓ちゃんを睨む

けど楓ちゃんはなーんにも気にしてないみたい…

ってか、楓ちゃんは
紅や紫さんと同じ式神ではないんだ…



『そして私も、鈴姫が死ぬ少し前に霊力を分けてもらい、あの鳥居に眠っていた。それはお前たちと同じ。
だが、違うところがあるだろう?』



「ああ…そういうことか」

紫さんだけが、また納得した


「は?どういうことだ?
オレ達と門番の違うとこ…?」


「??????」

残念ながら、私は全くわからない



『シバは理解が早くて助かるな。キョウコは事情が分かってないから仕方ないとして、
クレナイ。お前は1000年経ってもバカなままだな』


「んだとコラァー!!!!!!」


私に体を捕まれたまま、
紅がバタバタ暴れまわる


「説明すると、
まずあの俺達の祠から、
このキョウコちゃんの部屋まで一瞬でこれたのは、
この門番の力だね」


「「うん」」


紅と私が、ほぼ同時にうなずく