『まずは、自己紹介からいこう』
ふわっと、赤毛の子の所へ飛んでいく
『こいつは、 紅(くれない)。火の式神だ』
「紅・・・」
赤茶のツンツンした髪と、
エンジの着物が、確かに炎を連想させる。
年も私と同じくらいで、背が頭1つ分大きいのかな
気が少し強い、活発な男の子って感じ。
相変わらず、私を睨んでる
『そしてこやつが、 紫(しば)。
幻術の式神だ』
「紫さん・・・」
さらさらな黒髪を後ろで一つに結んでいて、
それがとても似合う
年上の男の人って感じ・・
背も、かなり高くてスラっとしている
・・・私と目を合わせてくれない・・・
『そして私が、門番の楓(かえで)だ。
よろしくな。キョウコ。』
「よ、よろしく・・・」
「?!おい、なんでよろしくなん・・・」
紅が叫んだ瞬間
ポンッ!!!!!
「?!?!」
何かが弾けるような音
そして
「何じゃこりゃあぁぁ!!!!!!」
叫ぶ紅の声

