鈴の音が響く頃


男の子が、二人



赤っぽい茶色の髪
前髪を上げていて
短いツンツンした髪型

深紅の着物に
黒いストールみたいなのを巻いてる


…現代の人には、見えない



もう一人



黒髪でサラッとした髪
後ろの毛を耳の高さでひとつに結んで
こちらの方は
黒に近い紫を基調とした着物を着ている

赤毛の人よりは細くて
スラッとした印象



…こちらも、現代の人には見えない




よくここまで冷静に見れるのか
自分でも関心だ



「おい鈴、どうした?」

「っ?!?!」



赤毛の子が、
座り込む私の顔に
ずいっと近寄る

思わず後退りする



「鈴…お前、太った?」


「なっ?!?!」


「ふむ…鈴姫、なにか美味しいものでも食べたのかな?」


赤毛の子の、哀れむような目

黒髪の人の、からかう目


何を、いきなり失礼なことを!!!!!!



「わ、私は、鈴姫じゃない!!!!!!!!!!!!